その1 |
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ムスタングスーツは冬期の海上調査で有用に違いない!と思う反面、実際のところムスタングスーツを着て落水した経験もないので、果たして本当に浮くのか、水はどの程度入ってくるのか、本当に低体温症防止につながるのかと言った部分に少し不安感を持っていました。そこで、ダイビング用のプールにムスタングスーツを着たまま落水してみて、様々な検証を行ってみたいという気持ちになりました。 以下に目的や方法の詳細を紹介しました。結果は「ムスタングスーツ落水実験 その2」以降に紹介しているので、面倒な方はそちらから読んでいただいても結構です。 なお、今回は室内プールでの実験のため、実際の海とは浮力が異なります。また、波、風、水温等でも実際のフィールドとは異なる事を最初にお断りしておきます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 目 的 『ムスタングスーツとライフジャケットを比較し、落水時の浮き方および浸水の程度の違いを明らかにする。』 目的を上記のようにしてみました。海の作業で一般的に使用されているカッパの上にライフジャケットを着用した場合とムスタングスーツを着用した場合とで比較してみようということです。具体的には、各々の場合で以下の観察を考えました。 なお、この実験はライフジャケットの欠点を指摘し、ムスタングスーツの良い点を洗い出そうというものではありません。それぞれの特徴を知って、安全な海の調査につながればと思っています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
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実験に使用したムスタングスーツ(スターンズ社製) |
漁業共同組合などでよく売られているカッパとライフジャケット |
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材 料 以下のものを使用しました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
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方 法 実験前に水温計のティドビットを体の5ヶ所(胸中央1ヶ所、左右の腋1ヶ所ずつ、左右の太もも1ヶ所ずつ)に装着。上半身はTシャツ上に、下半身はジャージ上に安全ピンで装着。水温のデータ吸出しは実験後に実施。 |
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←500円玉とほぼ同じ大きさの水温計ティドビット ティドビットを装着した場所5ヶ所→ |
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・ムスタングスーツ着用して・・・・・ 1)ゆっくり水に入る 2)パニック状態(落水前後で暴れ、うつ伏せ、頭から落水)で水に入る
・カッパ、ライフジャケット着用して・・・・・ 1)ゆっくり水に入る 2)パニック状態(落水前後で暴れ、うつ伏せ、頭から落水)で水に入る
・考えられる結果 ムスタングスーツ カッパ、ライフジャケット
以上の設定で実験を行いました。 なお、水温変化については株式会社エコニクスの桜庭将蔵氏に、実験の記録、写真撮影にはポセイドンの大塚英治氏に協力いただきました。また、実験の方法については株式会社エコニクス中川博之氏、積丹カヤックスの西村巌氏にも相談に乗っていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。 さて、結果の方はどうなったでしょうか。。 想像を越える両者の差に誰もがびっくり!? かも
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